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知っておきたい!塩の豆知識

  • 暮らし

更新日:2017年02月17日

ふだん何気なく食べている「塩」ですが、同じ塩でも種類があるのをご存知ですか?実は生活に欠かせない「塩」についての豆知識をご紹介します。

生きるうえで欠かせない貴重な「塩」

塩は、人間や動物が生きていくために欠かせない物質です。人間の血液中には常に0.9%の濃度で塩分が存在しており、細胞間で栄養を運ぶのにつかわれたり、塩酸(胃酸)に変化して食べ物の消化・殺菌を助けたり、汗を出して体温を調整したりと幅広く使われています。そのため、下痢をしたり、汗をかいたりして体内の塩分が大量に失われてしまうと、最悪死に至ることさえあります。

大昔の人間は、動物や魚介類を食べることで塩分を補給していました。その後、農業の発明とともにイネなどの植物性の食べ物が中心となり、やがて海水や岩塩からとれる「塩」は貴重な食料となりました。

古代ローマでは兵士の給料の一部が「塩」で支払われたという説も。給料を意味する「サラリー」とは、「兵士の塩の貨幣」を意味するラテン語の「サラリウム」が語源となっています。

暮らしを支える「塩」

食用だけでなく、工業用としても塩は大活躍!ゴムや革製品、石けん、紙、服(合成繊維)、塩化ビニール製品などなど、ふだん私たちがなにげなく利用している日用品のほとんどは、塩を使って作られています。塩はいきものの生命だけでなく、私たちの暮らしも支えてくれる重要な成分なのです。

塩の種類

塩の種類は、大きく分けて「天日塩」「せんごう塩」「岩塩」に分かれます。

地中から採掘される「岩塩」

​岩塩とは、地球の地殻変動などの影響で、地中に閉じ込められた海水が長い年月をかけて自然に結晶化したもの。食用だけでなく、バスソルトなどの岩塩を使った美容アイテムも人気です。

岩塩ができるまで

  1. 地殻変動により海底がもりあがる。アンデス山脈などの山がつくられ、海水が陸の中に閉じ込められる。
  2. 山に振った雨や雪が塩分をとかしながら低地に流れ込み、窪地にたまった塩分が「塩湖(塩の湖)」に。
  3. 山脈にはさまれた内陸の土地では、水が乾燥して塩だけが残り、塩の大地がうまれる。
  4. やがてその塩が地下に埋まり、長い年月をかけて岩塩層が作られる。これを採掘したのが岩塩。

海水を蒸発させた「天日塩」

天日塩とは、日光や風などの自然の力を利用して海水を蒸発させて作る塩のこと。田んぼのような貯水池を作り、その中に海水をためて水を蒸発させていきます。世界で作られている約1/3はこの天日岩塩と言われています。

日本の塩づくりは「せんごう塩」

一年を通じて雨が多く、湿度が高い日本では、海外のように全て天日で塩を作ることは困難でした。そこで生まれたのが、「火」で塩を作る方法です。まずは海水から「かん水」という濃い塩水を作り、そのかん水を釜で煮詰めて塩を作ります。

瀬戸内海を中心に、長く「入浜式塩田」などの技法が活躍していましたが、1971年には「イオン交換膜法(いおんこうかんまくほう)」という電気の力でかん水を作り、塩を作る技術へと転換しました。

イオン交換膜法の仕組み

  1. イオン交換膜というプラスイオンだけを通す膜(陽膜)とマイナスイオンだけを通す膜(陰膜)を交互に並べ、そこに海水を入れる。
  2. 電気を通すと、塩分が濃くなる場所と薄くなる場所が1つおきにできる。
  3. 海水の濃度が濃くなった場所の塩水だけを抜き取り、煮詰めて塩を作る。

「塩」が決め手の簡単レシピ

野菜やお肉、お魚にひとつまみ。味付けに塩を使ったレシピを紹介します。シンプルな味付けで、食材の旨みを味わってみてはいかがでしょうか。

えびとマッシュルームのアヒージョ

あゆの塩焼き

野菜のグリル焼き

いしもちの唐揚げ

椎茸の肉巻き天ぷら

アスパラガスの混ぜご飯

こだわりの「塩」が購入できる個性派ショップ

岡山市北区|岩塩雑貨とアロマテラピー専門店 nico(ニコ)

岡山初の岩塩雑貨専門店。スタンダードな食用岩塩はもちろん、発汗作用にすぐれる岩塩のバスソルトや、眼精疲労の改善に効果が見込める塩のアイピローなど、岩塩を使った様々な雑貨もそろいます。

岡山市南区|調味料のお店 Spoon(スプーン)

塩、しょうゆ、ブイヨン等、世界中から厳選してきた調味料がそろうセレクトショップ。岡山ではここでしか手に入らない貴重な調味料もあり、ギフトにもぴったり。数ある商品の中から、お気に入りの「ひとさじ」を見つけてみて。