ガスコンロに火がつかない!よくある原因と対処法
- 料理
更新日:2021年02月05日
もしかして故障?料理を作ろうとしたらガスコンロから火が出ない!そんなときに覚えておきたい、家庭のガスコンロに火がつかなくなった際のよくある原因とその対処法を紹介します。
家庭で対処できる、火がつかなくなる原因5点
火がつかなくなってしまう事例として、よくある原因をまとめました。目で見て分かるものがほとんどなので、該当するものがないかどうか確認してみてください。
① 乾電池が切れている
点火してもうまく火がつかずすぐに消えてしまうとき、または点火ボタンを押してもパチパチとした火花が出ないとき、火花のパチパチがゆっくりしているときには、電池切れの可能性があります。ガスコンロの乾電池を新しいものに入れ替えてみて下さい。
※乾電池は新品の「アルカリ乾電池」を使用してください。
片方のバーナーのみが点火しない時にも電池切れの可能性が高いので、まずは電池交換を行ってみてください。
「ガスなのに電気を使うの?」と疑問に感じるかもしれませんが、ガスコンロの着火をはじめ、ブザー音を鳴らす、電子パネルを表示する、等の機能にも電気が使用されています。
テーブルコンロや、乾電池タイプのビルトインコンロを使用している場合には、定期的に電池を入れ替える必要があるのです。
② ガス栓が閉まっている・ゴムホースにねじれがある
ガス栓が閉じたままの場合は、ガスがコンロまで届かないため火がつきません。ガスコンロに異常がなければ、ガス栓が開いているかどうかを確認しましょう。
ガス栓が開いていても長期間使用が無い場合は、安全装置が働いている可能性があります。ガス栓内部の安全装置を解除するため、つまみをひねって何度か開け閉めするのも効果的です。
また、ゴムホースでガスコンロをつないでいる場合には、ホースが折れ曲がっている場合にうまくガスが届かないことがあります。きちんとまっすぐに、正しくホースがつながれているのかどうかもあわせて確認しましょう。
③ バーナーキャップがずれている
ガスコンロの中央にある部品「バーナーキャップ」が、コンロの中央からずれていませんか?この部品がずれていたり、外れていたりすると火がつかない場合があります。
そのときはバーナーキャップを回してみて、止まるところに設置し直してみてください。
④ バーナーキャップが濡れている
バーナーキャップが濡れた状態では火がつきません。この場合は濡れていない他の火口を使用するか、乾くまで待ってから使用しましょう。
バーナーが濡れてしまう原因としては、鍋の底についた水滴が落ちてバーナーを濡らしてしまったり、鍋がふきこぼれてしまった場合などが考えられます。
⑤ コンロに鍋を置いていない
バーナーの上に、鍋やフライパン等の調理器具は設置されていますか?
最近のガスコンロには安全に使えるように「鍋なし検知機能」が付いており、センサーの上に調理器具が設置されていない場合には点火しないような仕組みになっています。
正しい位置に鍋などを設置してから火をつけるようにしましょう。
ガスメーターによる遮断
その他の原因としては、ガスメーター(家の外壁などに設置されている器具のこと)によるガスの遮断が考えられます。
ガスメーターには安全にガスを使うための機能が盛り込まれており、いつもと違う使い方をした場合(ガスの消し忘れ等)や、強い地震が起きた場合には、自動でガスを遮断してくれます。
ガスメーターによる遮断の場合には、一度メーターの表示を確認し、異常がなければガスメーターの復帰を行います。
それでも復旧しない場合は契約しているガス会社に連絡をして、ガスの元栓を開けてもらうようにしましょう。
ガスメーターの復帰手順
①メーターの表示を確認する
ガスメーターの液晶には、異常があると(A)(B)(C)の英字を使ってガスを遮断した理由が表示されます。表示を見て確認を行い、異常がなければ復帰することができます。
②ガス栓・器具栓を全て閉める
まずは、ガス栓と器具栓を全て閉めます。この時点でガスくさい場合やガス漏れ警報器が鳴った場合は、慌てずに窓を開け、十分に換気を行います。
※ガスの換気を行うときには、換気扇・コンセントの差し込み・スイッチには絶対にふれないでください。
③ガスメーターの遮断弁開スイッチを押す
ガスメーターの左側の遮断弁開スイッチ(黒い部分)を押して、赤いランプの点灯を確認後すぐに手を離し、1分間待ちます。
ガスメーターがガスの安全を確認し、問題なければセキュリティ表示部分と赤いランプの点灯が消え、再びガスが使用できるようになります。
※復帰しない場合は、復帰を繰り返さずガス会社に連絡。
それでも火がつかない場合は、必ずガス会社に連絡を!
この他にも、ガス器具の故障や、ガス漏れ等の原因も考えられます。上記のような理由が当てはまらない場合は、必ずすぐにガス会社に連絡をしましょう。
正しい知識を身に着けて、安全にガスを利用してください。