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生活情報 夏が旬「冬瓜(とうがん)」の下ごしらえと保存方法

夏が旬「冬瓜(とうがん)」の下ごしらえと保存方法

  • 料理

更新日:2019年08月23日

漢字で「冬瓜」と書くことから冬の野菜と思われがちな冬瓜(トウガン)ですが、実は夏が旬の野菜。さっぱり瑞々しいおいしさで暑い季節にも食べやすい食材です。今回はそんなトウガンの栄養や、下ごしらえの方法についてまとめました。

冬瓜の栄養と特徴

冬瓜と夏野菜

冬瓜はカボチャやキュウリと同じウリ科の野菜の仲間。
95%は水分でできており、余分なナトリウム(塩分)を体の外に排出して血圧を正常に保ってくれる「カリウム」が豊富で、むくみの解消や高血圧の予防に効果的な野菜です。また「ビタミンC」も豊富で、お肌の健康維持や、病気への抵抗力を高める効果が期待できます。

味は淡白であっさりとしており、みずみずしい食感。特に肉や魚介類と組み合わせたスープや煮物では旨みがしみこみ、おいしくいただけます。

旬は7~9月頃ですが、冷暗所で保管しておけば冬まで保存できたことから「冬瓜」と呼ばれるようになったと言われています。

冬瓜の原産地は東南アジアやインドといわれていますが、日本でも平安時代の書物『本草和名』に登場する等、古くから親しまれてきた野菜のひとつです。

おいしい冬瓜の選び方

冬瓜の選び方

丸ごとの場合は、持ったときにずっしりと重みがあるもの、表面にキズや傷みがないもの、濃く鮮やかな緑色をしているものがおすすめ。品種によって皮全体に白い粉をふいているものがありますが、これは「ブルーム」と呼ばれ完熟している証拠です。

カット済みのものの場合は、果肉が白くて瑞々しいもの、中に種がぎっしり詰まっているものを選びましょう。

冬瓜の保存方法

冬瓜

カットする前の丸いものは、冷暗所に置いてそのまま保存できます。

カットしてあるものは、皮つきのままキッチンペーパーでつつみ、さらにラップで包んでから冷蔵庫の野菜室へ。カットしたものは日持ちしないので、なるべく早めに食べきりましょう。

冷凍する場合は、皮をむいて使いやすいサイズにカットし、保存袋等に入れて冷凍します。

冬瓜の下ごしらえの方法

冬瓜の切り分け方や、下茹で方法についてご紹介します。そのまま調理してもおいしく食べられますが、お湯で4~5分ほど下茹ですることで、青臭さがやわらぎ、味がしみこみやすくなります。

冬瓜の下ごしらえ1
①冬瓜を横2つに切る。
冬瓜の下ごしらえ2
②さらに縦半分に切り分ける。
冬瓜の下ごしらえ3
③4分割したら、スプーンで種とわたを取り除く。
冬瓜の下ごしらえ4
一般的には捨てることが多いわたと種ですが、味噌汁に入れたりして食べる場合もあるそうです。
冬瓜の下ごしらえ5
④ピーラーで濃い緑の皮をむく。
※包丁で皮をむく場合は、固いので切り分けてからむくのがおすすめ。
冬瓜の下ごしらえ6
⑤使う料理に合わせた大きさに切る。
冬瓜の下ごしらえ7
⑥湯を沸かして冬瓜を入れ、竹串がすっとささるまで、7~8分ゆでる。
冬瓜の下ごしらえ8
⑦冷水にとり、粗熱が取れたら水気を拭く。
※すぐに使わない場合は水気をふいて冷凍させるのがおすすめです。

皮をむくときのポイント

冬瓜は少し青い部分が残る程度にむくと加熱してもやわらかくなり過ぎず、煮くずれしにくくなります。

冬瓜を使ったレシピ

冬瓜を使ったレシピ例をご紹介します。見た目は大根にも似ている冬瓜ですが、トロトロとした食感は冬瓜ならでは。じっくり煮込むと味がしみこんで、おいしく仕上がります。

冬瓜とキムチのスープ
【冬瓜とキムチのスープ】

暑い日にオススメ!食欲そそるピリ辛スープ。

冬瓜のそぼろ煮
【冬瓜のそぼろ煮】

あんかけ風に仕上げた冬瓜の定番メニュー。

冬瓜は岡山県ともなじみの深い野菜

冬瓜

冬瓜をスーパーで見かけたことがあっても、あまりなじみがなかったという方も多いのではないでしょうか。

実は冬瓜は岡山県内で7~8月に生産される野菜の中ではトマトを押さえて第1位!
これは沖縄県、愛知県につづいて全国でも第3位の出荷量となります。

特に瀬戸内市牛窓エリアで生産された冬瓜は、牛窓の農家さんが卵のように大切に大きく育てたという意味を込めて「牛の卵」というキャッチコピーで販売しているそうですよ。

岡山県ともゆかりのある夏野菜「冬瓜」、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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