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安全運転でガソリン代節約!エコドライブのすすめ

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更新日:2016年10月11日

生活の中で利用する人も多い「車」。買い物や休日のレジャー、通勤にと大活躍のマイカーですが、普段自分がどんな運転をしているのか考えたことはありますか?
実は運転方法等を見直すことで、車の燃費も大きく向上させることができるのです。今回はちょっとした工夫で出来るエコドライブを紹介します。

エコドライブとは?
エコドライブは、燃料の消費量や二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化防止にもつながる「運転技術」や「心掛け」のことです。実際にどのような効果があるかというと…

燃費が向上!お財布に優しい

エコドライブを心掛けることで、なんと燃費が約10%も向上すると言われています。例えば1Lで160円のガソリンを普段利用している場合、1L144円で購入している計算に。その差額は16円!20L入れた場合は、320円もお得になります。その分浮いたお金は他の楽しみにも利用できて、いいこと尽くしです。

二酸化炭素を削減して環境に貢献

現在自家用車による年間の二酸化炭素排出量は1億1520万トン。もしも日本中でエコドライブが実践されると、10%の約1000万トンの二酸化炭素削減につながるそうです。自動車を自転車や徒歩に変えるのは大変だけど、エコドライブだと続けられそう…そんな気がしませんか?

ゆとりを持った運転で交通事故の削減に

急ブレーキに急発進、運転をしていて、思わずひやりとするようなことはないですか?もしも日本中でエコドライブが実践されると、交通事故の件数は約半分になると言われています。平成26年の交通事故件数は約57万件なので、約29万件の事故を未然に防げることになります。車を乗る上で欠かせない車の保険料も抑えることができます。

ここに挙げたのは一例ですが、良いことばかりだと思いませんか?では実際に運転方法をチェックしていきましょう。

エコドライブ10のすすめ


エコドライブには、特別な知識や、高度な技術は必要ありません。最も大切なのが、一人一人のちょっとした気遣いです。ここでは、環境省のエコドライブ10のすすめを基に紹介します。1~3は、今日からでも始められる運転テクニックなので、参考にしてみてください。

1. ふんわりアクセル「eスタート」

車を発進するときには、ゆるやかにアクセルを踏みこみ発進しましょう。大体最初の5秒で、時速20kmが目安となります。AT車の場合は、ブレーキから足を離すと車が自動的に動き出す「クリープ現象」が起こります。この力を利用するのが、自然に発車するポイントとなります。

発進直後は、前の車との車間が広がりますが、除々に速度が上げていけば適度な車間に戻るので、無理にアクセルを踏む必要はありません。アクセルの踏み方一つで、10%程度燃費が向上し、余裕を持って発車することで安全運転に繋がります。

2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転

走行中は、速度変化を抑えて一定の速度を保ちながら走ることを心がけましょう。車間距離が狭いと、余計な加速・減速が多くなりして、燃費が悪くなってしまいます。

運転のポイントはブレーキ。道路状況を予測して、ブレーキを使わずにアクセル操作で対応していきます。車間距離をとり、前の車がブレーキを踏んだ時にアクセルを離し、惰性走行します。だんだん車間が詰まってきても、前の車が加速すれば自分はブレーキを踏まずにすみ、アクセルでゆっくり加速することで、適度な車間に戻ります。

3. 減速時は早めにアクセルを離そう

道路状況に気を配り、信号が変わる等停止することが予測できたら、早めにアクセルから足を離しましょう。先程も紹介したように、走行している車は、アクセルを離しても惰性走行でしばらく走ることができます。アクセルを離すとエンジンブレーキが作動して減速していき、その間少ない燃料で走ることができます。減速時だけでなく、坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用することで燃費が向上します。

4. エアコンの使用は適切に

車のエアコン(A/Cスイッチ)は、車内を冷却・除湿する機能。暖房のみ必要な場合は、エアコンのスイッチをオフにしておきましょう。エアコンの温度設定に注意し、不必要に冷やしすぎないようにするのも大切です。

5. ムダなアイドリングはやめよう

駐停車の際は、アイドリングはやめましょう(自動アイドリングストップ機能搭載車は問題ありません)。また、-20℃以下の極寒冷地といった特殊な状況を除き、基本的に現在の車に暖機運転は不要です。エンジンをかけたらそのまま発車します。

6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう

出かける前に道路交通情報やルートを確認して、時間に余裕をもって出発しましょう。出発後もアプリやカーナビを活用して、渋滞を避けて走行すれば、時間と燃料の節約にもつながります。

7. タイヤの空気圧から始める点検・整備

タイヤの空気圧チェック等、車の定期的な整備を習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正な値より低くなると、市街地で約2%、郊外で約4%燃費が悪化してしまいます。また、エンジンオイル等の備品を定期的に整備することも大切です。

8. 不要な荷物はおろそう

運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。車の燃費は、車に乗っている荷物の重さに大きく影響されます。自転車等、普段は必要ないものまで車に積んでいませんか?例えば、余分に100kgの荷物を載せて走ると、約3%も燃費が悪化してしまします。また、空気抵抗にも敏感です。走行中空気に当たる面積が多くなれば、進むのに燃料が多く必要になります。車の上にスキーキャリア等の外装品は、必要ない時には外しましょう。

9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう

迷惑駐車はやめましょう。ちょっとぐらいいいか…と、交差点付近等、他の車の通行に妨げになる場所に駐車していませんか?迷惑駐車は、道路の渋滞を引き起こし、他の車の燃費を悪化させたり、交通事故を引き起こす原因にもなってしまいます。

10. 自分の燃費を把握しよう

自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。燃料を計測し、自分がいつもどのぐらいの燃料で走っているのか、燃費を把握することで、エコドライブ効果を実感することができます。効果が高いと、エコドライブを続けられるきっかけにもなります。
 

燃費の計算方法


ここでは自分で燃費を計算できる「満タン法」を紹介します。燃費計算アプリ等を入れれば、楽に算出することができます。

1.ガソリンスタンド等で給油をした際に、トリップメーター(自動車の走行距離計)を0に戻します。
2.普段と同じように車を利用します。旅行などで、高速道路や山道等の普段と違う道を利用した場合はメモしておきます。
3.ガソリンが減ってきたら、同じように給油し、満タンにします。この時の走行距離を給油量で割ったものが、車の燃費です。
[計算式] 前回の給油から走行した距離(km)÷給油量(L)=燃費(km/L)

以上、「エコドライブ10のすすめ」でした。今日からでも活用できる部分もたくさんあったのではないでしょうか。エコドライブを実践して、ガソリン代の節約を始めませんか?